アウトリガー・カヌー・クラブ・ジャパンの双胴サバニ「海人丸」プロジェクトが着々と進んでいるようです。
荒木汰久治さんのウェブ日記4月分に建造の模様が
http://www.number21.jp/adiary/diary8.cgi?id=araki&action=view&year=2005&month=4&day=24#4_24
5月分には慣熟航海の様子が報告されています。
http://www.number21.jp/adiary/diary8.cgi?id=araki&action=view&year=2005&month=5&all=yes
ここから想像すると、「海人丸」の乗員は4名で、色々と遠洋航海用の装備が付け足されているようですね。ホクレア号の場合は船体部分が倉庫でその上に細長いテント(と敢えて表現しますが)を張り、クルーの寝床にしています。初代ハヴァイキヌイ号やテ・アウ・オ・トンガ号はデッキ上に小屋を備えています。海人丸はどんな装備を備えているのでしょうか。ちょっと楽しみですね。
ぶっつけで建造した双胴サバニの航行性能も想像以上に良好だったようです。
出航式は6/5だそうです(OCCJのウェブサイトと予定が食い違っています)。ナイノアさんは来日するのでしょうかね。
私はOCCJのこの試みについて、以前このウェブログで「何故、双胴サバニなのか、意味が見えづらい」と批判しましたし、現在でもその部分については、批判的な目で見ています。ですが、ここまで企画を持ってきた情熱や労苦には素直に賞賛を送りたいと思います。
後は、出航した海人丸がどこまでやれるか。つまり、寄港する各地そして愛・地球博への参加を通して、どのような意味を産み出し、どのようなムーヴメントを起こせるのか。
荒木さんの視線の先にも、ホクレアの日本来航というものがあるのは確かです。海人丸エクスペディションがそこに繋がっていくのか。その航跡の中に、ホクレア号への期待を呼び起こしてゆけるのか。
要注目です。