国立大の附属学校の入学者選抜方法を抽選にするという案。
これ、エリートっぽい人たちから大ブーイング出てるんですが、私は賛成です。
私は金沢大学大学院教育学研究科というところで修士号を取ったんですが、教育学研究科だと実際に現場(=学校)で調査や研究授業やることで研究が進むという人も多い。学部生や院生なんか特に。
で、国立大の付属校ってのはニュースにあるように、元来の趣旨が大学の研究の場として作られているのですよ。筑駒の上位組織である筑波大学附属学校教育局は、その設置目的のいの一番に
「附属学校教育局の機能として、
(1) 附属学校を研究の場とし、学校教育に関する実際的なグループ研究を行う(研究センター的機能)」
と掲げています。
であるならば、極端にエリート校化してしまったら、サンプル集団として役に立たないというのも筋が通っている。金沢大付属もそういうとこだし、筑波大学付属聴覚障害特支もですね。エリート校です。私の父が長く副校長(事実上の校長。名目上の校長は愛教大の教授が務めることになっている。金沢大付属の校長も全部、金沢大教育学部の教授だった)を勤めていた愛教大付属も。
完全抽選にするのでなくても、学力検査で、あるラインを越えた中から抽選でも良いと思います。その方が多様性が生まれるから。
エリート校なんか他にいくらでもあるわけですよ。エリート校になりたい中堅私学だって腐るほどある。なんだったら公立でエリート校を新たに作ったって良い。好きにやれ。
逆に、教育学の研究組織と真の意味で密接に結びついた学校って今どんだけありますか? 無いんじゃないですか? だったら国立大付属は研究校としての位置づけでよろしいのではないですか。研究校に通ったからエリート街道に進めないってわけでも無いんだしさ。