昨晩のマイクおじさんの報告は、ブルース船長の航法についてのかなり突っ込んだ解説になっていました。
今回の航法の基本的なプランは以下の通りです。
・パルミラ環礁の東側に設定した「コーン」から外れないように南下し、北緯6度に達したところで西に転針してパルミラ環礁を探す。
・北緯6度付近に到達したことは「鳥の環」(目的の島をねぐらとする海鳥の行動範囲)を参考にして知ることが出来る。
・正確な緯度の把握は星の観測による必要がある。南十字星の根元の星が南中時に水平線から21度の高さにあればそこは北緯6度であるが、通常、星が水平線から6度を超えて高く上ってしまうと、その高さを精密に測ることは難しい。そこで、北極星が水平線から6度上にあるかどうかを目安とする。
問題は、この海域が非常に曇りがちだということ。時間をかければブルース船長はパルミラ環礁を発見出来るだろうが、クルーの入れ替え日程が既に動かせないので、西への転針のタイミングを一度逃すと、カマ・ヘレによる曳航は免れないようです。ただ、マイクおじさんはこうも指摘しています。これだけ航法が難しい島だからこそ、古代のポリネシア人も住み着こうとしなかったんだと。