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金蓮花『蝶々姫綺譚』と朝鮮ファンタジーとポストコロニアル文学

金蓮花『蝶々姫綺譚』(コバルト文庫1995)入手。作者は在日朝鮮人3世でこのシリーズは朝鮮ファンタジーという、少女小説でも珍しいもの。 ちなみにこれが彼女のデビュー作ですが、文章はめちゃくちゃ上手い!! です。90年代後半のコバルト文庫を代...
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古谷田奈月『星の民のクリスマス』を読んであらためて日本ファンタジーノベル大賞の傾向を考えた。対策など無い。

古谷田奈月『星の民のクリスマス』読了。 2013年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作。選考会議でもめちゃくちゃ揉めて、椎名誠は棄権、萩尾望都と小谷真理の「スペック採用」的な推しで大賞受賞に至ったという問題作。(結果的に二人は慧眼だったわけで...
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ついにはラノベ企画書用のテンプレをnoteで売る編集者まで現れたかうははは

小説の企画書のテンプレを一つ300円で売っている編集者というのを見かけたが、彼の勧める企画の作り方というのを読んでいるだけで「これ本編読まなくても企画書読んだらそれで充分なありがち小説が出来るやつだな」と思った。 いつも不思議なのだが、ライ...
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物語の舞台としての「江戸時代」と「なーロッパ」とビートルズ

物語の舞台としての「江戸時代」と「なーロッパ」を一切受け付けない自分の趣味の理由を考えてみたが   「メジャーだから」   という以外に思いつかなかった。   だが、それだけでは面白くないのでもう少し考えてみたところ、江戸時代となーロッパの...
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ライト文芸でよく見る接続助詞で文を裁ち落とす技とジェンダー

ラノベなのか少女小説なのかわかりませんが、いわゆるライト文芸で、接続助詞で文を終わるという書き方がありますね。 特に「て」 接続助詞「て」とは、例えば「白くて」とか「投げて」の3文字目にくっついている「て」です。 新井素子(実は立教大文学部...
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「黒ずくめの服装で痘痕顔で双剣を使う殺し屋」と「ラクダと旅するヒッピー」

『湖賊』は今朝の更新でいよいよ謎の怪人「黒ワニ」が出てきましたね。彼のモデルは、私が2005年に翻訳したスペインの冒険小説「アラトリステ」に登場する「黒ずくめの服装で痘痕顔で双剣を使う殺し屋」のグァルテリオ・マラテスタです。 彼はこんな感じ...
アート&デザイン

小説を書いているうちに、自分が書いているものが面白いのかどうかわからなくなってくる。

小説を書いているうちに、自分が書いているものが面白いのかどうかわからなくなってくる。   というフレーズはあちこちで目にするけれども(紙の本をいっぱい売ってる人でもこれ言う人珍しくない)、どういう思考の仕組みが入っているとそうなるのかが、想...
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‘Cead mile failte’と’As the coffin lid closing.’

小説を書いていて自分が昔読んだり見たりしたものがふっと出てくることは多いんです。 例えばの話。 暗闇の中で待機していた船に、敵陣に潜入した工作員が戻ってくるシーン。そういうのを半月くらい前に書いた。 その時に自分がイメージしていた情景っての...