書評・読書記録

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イギリス王家を離脱することになったハリー王子はどんな名字を名乗るのか

イギリス王家を離脱することになったハリー王子はどんな名字を名乗るのかという解説記事が面白かった。 彼は元々は「ハリー・ウェールズ」だった。これは彼の両親が「プリンス・オブ・ウェールズ」と「プリンセス・オブ・ウェールズ」だから。しかし現王家の...
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恋愛の概念が無い世界で進行する大恋愛を小説にする挑戦

現在、エブリスタで毎日更新中の『西の天蓋』、最初はそういうつもりではなかったんですが、森きいこ先生のアドバイスで「恋愛」要素を導入して書き進めています。 恋愛を書くこと自体は難しくないです。 教え子たちからの生々しい恋愛相談、それどころか離...
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正義の観念がまったく違う社会を舞台にした推理小説は可能か

『西の天蓋』、順調に更新が続いています。昨日から5章「濡れ衣」へと入りました。 脇道に入ったら思いがけず殺人事件に巻き込まれたイェビ=ジェミ。 よもや自分がこの手の小説を書くとは思っていませんでした。 ただし、この先を読んでいっていただくと...
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清水克行・高野秀行『世界の辺境とハードボイルド室町時代』を読んで、清水も頑張ってるなあとしみじみした

立教大学文学部史学科の同期の清水克行くんの本を初めて読みました。彼は同じクラスだったので、2年生まではよく遊んでたんですよ。立教の文学部は女子のが圧倒的に多いので、男というだけで親近感が湧くんです。 ちなみに、文中で何度か彼が学生時代にパキ...
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天才軍師は何故失敗するのか

高田大介『図書館の魔女』を下巻まで読んだ。 軍事関係の設定は荒唐無稽の極みに思える。第二次大戦の東部戦線のイメージで13世紀ヨーロッパの重装騎兵偏重戦術を描いているような。 軍船に火砲が搭載されているのに野戦に砲兵が出ないとか(三兵戦術につ...
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高田大介『図書館の魔女』1巻書評

友人から、加藤さんの書く小説に似ているので読んでみてと言われて、高田大介の『図書館の魔女』を手に取った。  最初に結論を書くと、なかなか頑張って書かれているファンタジー小説。良い商品だと思う。多くの人が楽しく読める小説。メフィスト賞受賞は伊...
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ブレイディみかこの多様性論に首をひねる

ブレイディみかこ、想像以上に不思議なことを言う人だった。 UKは歴史的に社会階層によって文化が凄まじく違うから、階級の問題が多様性をいかに社会として包含していくかという議論にすっと結びつくんだろうけれど(そこから英国流カルチュラル・スタディ...
アート&デザイン

〈キャラクター文芸〉の無限性によって、未来に無限性をもたらすこと。

「天籟日記」オフィシャル二次創作で小説を書くことに初挑戦された方が、そのまま表紙デザインまで!! やってしまわれました。 すごーい。カッコいい!!! 空乃木凛『天籟の麒麟』 そして今朝起きたら、新たに「天籟日記」の二次創作が2本も公開されて...