書評・読書記録 高野秀行・清水克行『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』書評。雑貨屋と専門店の違い。 高野秀行・清水克行『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』を読んでいる。 もう読んでいるだけで、ああ清水、お前変わらないな語り口(笑) と嬉しくなる。彼は大学1年の時からこんな感じだった。 (英語の授業中に自分で「三の線」「C調」... 2020.11.24 書評・読書記録
小説 ‘Cead mile failte’と’As the coffin lid closing.’ 小説を書いていて自分が昔読んだり見たりしたものがふっと出てくることは多いんです。 例えばの話。 暗闇の中で待機していた船に、敵陣に潜入した工作員が戻ってくるシーン。そういうのを半月くらい前に書いた。 その時に自分がイメージしていた情景っての... 2020.11.07 小説書評・読書記録
コミュニケーション 吉美駿一郎「盗まれた碑文」と古代マヤの「紙」を巡る格調高い心の交流覚書 昨日はなかなかツラい一日でした(涙) ことの発端は私がエブリスタでフォローさせていただいている数少ない、そして心より尊敬申し上げる作家さんの一人、吉美駿一郎さんが「ブンゲイファイトクラブ2の予選を通過しました。よかったら読んでください。「盗... 2020.10.29 コミュニケーション書評・読書記録評論
アート&デザイン 劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンと神のプロジェクト 昨日はやっと「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」見られました。劇場版。はい。京アニの事件のときは私も義援金振り込みましたし。 感想は色々あります。まあとにかく「そうだよな最後はこうじゃないとダメだよな、うんうん」というものでした。 補論とし... 2020.10.23 アート&デザイン働くこととキャリア書評・読書記録評論
教育 一般論として「ドラえもん」と男女共同参画社会との距離感について考えておく 「ドラえもん」はマッチョ思想を子供たちに植え付ける有害コンテンツだ、みたいな極端なことを言う人がいるらしいので、一般論として「ドラえもん」と男女共同参画社会との距離感について考えておこう。 まず押さえておきたいのは、物語空間がどのように表象... 2020.09.18 教育日本について書評・読書記録育児評論
アート&デザイン アーシュラ・K・ル=グウィン『いまファンタジーにできること』書評(のようなもの アーシュラ・K・ル=グウィンが、ちょうどハリー・ポッターが大ヒットしている時期に書いたファンタジー文学批評『いまファンタジーにできること』(河出書房新社2011)を何日か前に読了した。 彼女がファンタジー文学について主張していることは、特に... 2020.09.04 アート&デザイン書評・読書記録
書評・読書記録 アーシュラ・K・ル=グウィン『アースシーの風』と、二つの金字塔。 アーシュラ・K・ル=グウィン『アースシーの風』を読了。 これで同シリーズの本編は通読したことになるので、そのまとめとして書評を書いておく。 豊かな才能を持つ少年ハイタカが一流の魔法使いゲドとなり、東方のカルガド帝国の侵入を退け、死者と生者の... 2020.08.26 書評・読書記録評論
書評・読書記録 清水真砂子『幸福に驚く力』(かもがわ出版、2006)を読んでギョーカイ裏話の功罪を考えた 翻訳家の清水真砂子の講演録『幸福に驚く力』(かもがわ出版、2006)をついでに借りてきて読んでいるのだが、これが予想外に面白い。 外国は知らないが日本では最近、編集者という肩書の人がやたらとドヤるようになっていて、俺は何百万部売った、私は何... 2020.08.22 書評・読書記録