小説 金蓮花『蝶々姫綺譚』と朝鮮ファンタジーとポストコロニアル文学 金蓮花『蝶々姫綺譚』(コバルト文庫1995)入手。作者は在日朝鮮人3世でこのシリーズは朝鮮ファンタジーという、少女小説でも珍しいもの。 ちなみにこれが彼女のデビュー作ですが、文章はめちゃくちゃ上手い!! です。90年代後半のコバルト文庫を代... 2021.06.15 小説書評・読書記録
コミュニケーション 吉美駿一郎「盗まれた碑文」と古代マヤの「紙」を巡る格調高い心の交流覚書 昨日はなかなかツラい一日でした(涙) ことの発端は私がエブリスタでフォローさせていただいている数少ない、そして心より尊敬申し上げる作家さんの一人、吉美駿一郎さんが「ブンゲイファイトクラブ2の予選を通過しました。よかったら読んでください。「盗... 2020.10.29 コミュニケーション書評・読書記録評論
エディ・アイカウ 図書館ファンタジー小説への疑問あるいは異議 小説のサブジャンルとして図書館ものというジャンルがある、という主張には同意していただけるかと思います。 『図書館戦争』というのは未読ですが、『図書館の魔女』は途中までは読みました。 外国の有名どころなら何と言っても『薔薇の名前』。 中島敦に... 2020.05.07 エディ・アイカウハワイ/ホクレアホクレア&アリンガノ・マイス航海伝統的航海術小説書評・読書記録評論
アート&デザイン 今からでも最終章に間に合う「兵站貴族(後に「アルソウムの双剣4:兵站の王」に改題」ここまでのあらすじまとめ 注:この小説は現在はノベルアップ+で公開されています エブリスタで連載中の長編戦記小説「兵站貴族」が存外に好評です。 エブリスタの「次に読みたいファンタジー 宮廷・王族・継承」でも入賞してしまいましたし、本棚に追加してくださる方もコンスタン... 2019.11.18 アート&デザインインターネット文化書評・読書記録評論
書評・読書記録 涼元悠一『青猫の街』書評 今日はキャンプ用折りたたみ椅子を2脚、本革に張り替えて、少し昼寝をして、本を1冊読みました。 涼元悠一『青猫の街』(新潮社、1998) 1998年の日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作です。この年の大賞は山之口洋の『オルガニスト』。当時... 2019.08.25 書評・読書記録
インターネット文化 国産ファンタジーに頻出する「常備軍としての騎士団」という矛盾がちょっとつらい 国産ファンタジーに頻出するのが、常備軍としての騎士団という存在だ。 まいどまいど俎上に載せて申し訳ないが、「グイン・サーガ」でも多くの国家が首都に常備軍としての騎士団を駐屯させている。近年のウェブ小説でも、常備軍としての騎士団という組織は見... 2019.08.24 インターネット文化書評・読書記録評論
小説 ファンタジー小説におけるフェミニズムの系譜についての覚書 修士課程にいた頃に読んだ小谷真理『ファンタジーの冒険』(ちくま新書、1998)を久しぶりに読み返してみた。 小谷によると現代に通じるファンタジー(近代以前の妖精譚や怪談ではなく、小説家の書いた作品としてのファンタジー)の萌芽は19世紀なかば... 2019.05.26 小説書評・読書記録評論