テ・アウレレ・ニューズレター 2006年8月

・マオリの女王逝去。

 マオリの女王を収めた棺は二艘のカヌー「テ・ランギマリエTe Rangimarie」と「テ・ワナウ・モアナTe Whanau Moana」に運ばれてワイカト川を下り、テ・クアオ山に葬られた。「テ・ランギマリエ」は2004年にヘクター・バズビーが建造した船。一方「テ・ワナウ・モアナ」に乗り組んでいたのは女性中心のクルー。

・クック諸島で9艘ものカヌーが進水。

 これは「テ・ミレ・タライ・ヴァカ・プロジェクトTe Mire Tarai Vaka project」と呼ばれるプロジェクトの一環で、クック諸島のカヌー漁業の伝統を伝える為のもの。カヌー建造を指揮したのはマイク・タヴィオニMike Tavioni。進水式では、まずカヌーと陸地を繋ぐ臍の緒を象徴するロープが伝統的な斧で切られ、次にカヌーの船体でココナッツが割られて祝福を受けた。最後にカヌー職人たちがカヌーを担ぎ上げて海に入り、カヌーを進水させた。

・新しい航海カヌーの建造は順調

 来年8月に予定されているラパ・ヌイ遠征に向けて、新造船の建造も着実に進む。現在は二つの船体をクロスビームによって結縛する所。建造作業ボランティア希望者は以下のメールアドレスまで連絡を(当たり前ですが英語かマオリ語でお願いします)。

te.aurere@xtra.co.nz

・マオリの新王が即位式

 先代の女王の息子トゥヘイティアTuheitia氏が、女王の棺の横で新王に即位。

・ボランティアが集まって新しい航海カヌーの結縛作業を実施

 8/26-27にはボランティアが集まって新造船のマヌ(船体の前後の反り返った部分)の船体への装着作業を行った。本来はテ・アウレレ号の改修の為、船を川に入れる作業を行う予定だったが、汐の状態が悪くこの作業は断念。