ワイメア・ベイに還る

 今月号の「Surfing World」誌に、生まれ故郷のワイメア・ベイで行われたタイガーさんの追悼セレモニーの記事が出ています。

 小さい画像ですけれども、ワイメア・ベイに浮かぶ2本マストの航海カヌーと、それを囲むサーファーたちの葬送のサークルがはっきりわかりますし、またビーチで古代ハワイアンの身支度を整えた男たちが法螺貝を吹いてタイガーさんを送っている画像もあります。

 タイガーさんに最も縁の深い航海カヌーはもちろんマカリイですけれども、ホクレアもまたオアフ島を半周して、弔意を捧げに来たわけですね。

 記事の方は向こうの新聞記事からの引用が多く、残念ながら、具体的なセレモニーの様子は書かれていませんでした。

 それにしても、クレイ・バートルマンさんに続いてタイガーさんが逝き、ベン・フィニー先生はハワイ大学を退官されるなど、何か創世神話の英雄たちの時代が終わりかけているような気がします。もちろん、彼らが撒いた種は次々に芽を出し、次の時代を担う人々は今も黙々と腕を磨いておられるのでしょうけれども。