ブロガー商売の深度

Twitterで集客してアフィリエイトブログに誘導

から

newspicksのコメントで集客して課金noteに誘導

へとブロガー商売のトレンドは移り変わってはいますが、中身の質は浅く薄いことに変わりなく。

何故ああいうものに課金読者が付くのか考えてましたが、つまりあれはスポーツ紙やサラリーマン週刊誌のコラムを代替する商品なのですよね。

深さや重みを求めて買われるものではない。読んでいる間だけ賢くなった気分や、良い人になった気分や、お金持ちになった気分や、プチ権力者になった気分が味わえる。そして? それだけです。簡単に読めて理解出来るものでは、なかなか人は変わりませぬ。

昨日、ウェブマーケティングに今欠けているものとして、ページビューやコンバージョンのような刹那的な指標以外のものがありますねという話をしていたのですが、ウェブコンテンツが受け手に与える影響を、アタック、ディケイ、サスティン、ベクトルあるいはカラーといった指標でトレース出来るようになると、今のようなページビューオンリーで炎上芸とノーバン始球式が横行する風景も多少は変わるのでしょうか。

(クッキー食わせたブラウザのその後の振る舞いを数ヶ月単位でトレースしてビッグデータとしてざっくり分析したら、PV出るけどそんだけというコンテンツと、PVはそれほどでも無いけど、その後の読者の振る舞いを長期間変えてしまうコンテンツとが見分けられるんじゃないかと思うわけです。)

自己啓発本より売上の少ない哲学書や研究書が、しばしば自己啓発本より長く大きな影響を社会に与えているように。

だってさ、炎上芸人ブロガーの書くブログ記事でもnoteでも自己啓発本でも良いですが、これを大学の講義のテキストに使おうとあなた思いますか? 分析対象としての資料には使えても、学ぶべき叡智を備えた教科書として使えるものではないよ。