評論 『何かが道をやってくる』と『トーマの心臓』 そういえばレイ・ブラッドベリもファンタジーの範疇に入る作家だった。読んだことがあるのは 『太陽の黄金の林檎』(The Golden Apple of the Sun, 1953) 『何かが道をやってくる』(Something wicke... 2019.05.30 評論
書評・読書記録 Book of Isle(「アイルの書」シリーズ)における地母神モチーフと、21世紀の産業ファンタジーのソレジャナイ感と 改めて調べてみると、思った以上に自分はファンタジーというものを読んでいたことに気づいた。 エレン・カシュナー『吟遊詩人トーマス』(1991) ジーン・ウルフ『拷問者の影』(1981) エイブラハム・メリット『イシュタルの船』(1924) ヒ... 2019.05.28 書評・読書記録物書きの仕事評論
小説 ファンタジー小説におけるフェミニズムの系譜についての覚書 修士課程にいた頃に読んだ小谷真理『ファンタジーの冒険』(ちくま新書、1998)を久しぶりに読み返してみた。 小谷によると現代に通じるファンタジー(近代以前の妖精譚や怪談ではなく、小説家の書いた作品としてのファンタジー)の萌芽は19世紀なかば... 2019.05.26 小説書評・読書記録評論
育児 三和稲城店2階という奇跡への謝辞 近所の総合スーパーの2階、雑貨・家電売り場が閉鎖されてそろそろ2ヶ月。会社のウェブサイトには売り場閉鎖とある。 店内には改装中という張り紙があるが、何かをしている気配は無い。 あそこは息子が1歳の時から三日と開けず通い続けた場所で、玩具も雑... 2019.05.20 育児評論
評論 公立中なんてものは公園や公民館と同じくらいのユルさであるべきと思う 稲城五中の1年生向けのプリント。 2019年度の1年B組の担任が一生懸命とかリスペクトとかいうフレーズを気に入っているようで、中学校から流れてくる文書のそこかしこで見かける。彼個人がそういう価値観を重視しているのは個人の趣味に属することなの... 2019.05.20 評論
評論 一次資料を読むという基本は義務教育では教わらないことの悲しみ。 何か議論になっているトピックがあるときに一次資料を可能な限り確認してから考えろというのは、いわゆる義務教育ではなくて大学で教わることなんだよな。 ・義務教育って何? 一意の定義は無いけれど、一般的には日本国民はその保護下にある児童生... 2019.05.13 評論
評論 異世界シャワーとファンタジーにおける社会科学的諸問題 ラノベを書こうと思って色々と調べているうちに、「異世界シャワー問題」という議論が2年ほど前に勃発していたという話を見つけた。 異世界転生ものは東アジアのウェブ小説やラノベでは圧倒的な主流ジャンルらしいのだが、その手法で書かれたラノベが早川書... 2019.05.10 評論
コミュニケーション 都市伝説としての上野千鶴子マニュアル 上野千鶴子による東大の入学式スピーチを読んで思い出したこと。 2000年、自分がD1だった時にM2の女子のTさんが東大の上野のゼミかなにかにモグっていた。彼女によると、上野ゼミでは上野直筆による、アカデミック業界でののし上がり方のマニュアル... 2019.04.14 コミュニケーション働くこととキャリア文化日本について育児評論