書評・読書記録

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パミラ・カイル・クロスリー『グローバル・ヒストリーとは何か』(岩波書店 2012)を読みながら、ファンタジー世界における社会構造の変化について考えている

パミラ・カイル・クロスリー『グローバル・ヒストリーとは何か』(岩波書店 2012)著者は中国近世史の研究者です。ダートマス大学の先生。歴史学において、特定の国の歴史や、ヨーロッパ史とかアメリカ史のような大陸単位の歴史叙述ではなく、世界全体の...
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国家理性とファンタジー小説

今日は「兵站貴族」4章を最後までアップ。『紋章の歴史』は主人公の家の紋章デザインを考えるための資料です。舞台は近世西ヨーロッパ的な世界ですが、紋章の体系はまだそれほど厳密には設定していません。軍制や騎士の従者の設定(騎士、騎士見習い、歩兵、...
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書評:斉藤直子『仮想の騎士』新潮社

斉藤直子『仮想の騎士』新潮社、2000年第12回・日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作です。この年は大賞は該当なしなので、この年の首席ですね。著者の斉藤直子さんは1966年生まれで立教大学文学部心理学科卒。はい、昔は文学部心理学科という...
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書評:南塚信吾『アウトローの世界史』

南塚信吾『アウトローの世界史』 (NHKブックス  1999)著者は東欧、特にハンガリー史を専門とする歴史学者です。津田塾大学、千葉大学、法政大学で教えていた方。もう引退されています。ハンガリーではオスマン帝国の支配下にあった16世紀から、...
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パウロ・コエーリョ『アルケミスト』書評

ブックオフでポイントを使ったら80円で買えた文庫本です。詳しいことはそのときには知りませんでしたが、1990年代前半に世界的ベストセラーになった本だそうです。翻訳しているのは大蔵官僚から転じてスピリチュアル系のライター兼翻訳家になった人と、...
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大澤真幸『社会学史』を最後まで読んだけど印象は変わらなかった

表題の通りです。途中まで読んだ時点で書いた感想の記事が思いがけずバズりましたが、最後まで読んでもこの感想に変化は無しです。アリかナシかという話なら断然アリ。これはこれですごく楽しい本です。社会学の歴史をこんな壮大なエンタメとして再構成出来る...
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パトリシア・A・マキリップ『妖女サイベルの呼び声』書評

世界幻想文学大賞の第1回受賞作を読了しました。原題は"The Forgotten Beasts of Eld"で、1974年にアメリカで出版されています。訳者の佐藤高子さんは1934年生まれ、神戸女学院大学卒、2014年に亡くなられています...
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大澤真幸『社会学史』を叩く同業者たちのストレス度合い

大澤真幸『社会学史』をフロイトのとこまで読みました。ここまで出てきた思想家はアリストテレス、グロティウス、パスカル、ホッブス、ルソー、ロック、コント、スペンサー、マルクス。この本、なかなか興味深い受容のされ方をしていて、社会学についての完全...