書評・読書記録

インターネット文化

宇野常寛の『ゼロ年代の想像力』(2008)をいまさら

宇野常寛の『ゼロ年代の想像力』(2008)をいまさら読んだけど、デスゲーム系作品(宇野は「サヴァイヴ系」という呼び方を提唱しているけど誰も使わなかった)やケータイ小説がセカイ系やラノベを乗り越えるという主張はどっちも外れてたなあとしみじみ。...
書評・読書記録

同人ゲーム実況アニメである「ジークアクス」は「SSSSグリッドマン」を文学的に越えられるのか? (最後まで同人ゲーだった)

ジークアクスは同人ゲー実況ジークアクスは「ファーストガンダム~逆シャアまでの設定を使った同人ゲームの疑似ゲーム実況動画」と考えるとわかりやすい。放送のたびにSNSに溢れる感想は実況動画の左側に流れるコメントの代替だ。2007年に東浩紀は『ゲ...
インターネット文化

レトロコンテンツとしてのポモガンダム

ジークアクスの7話が凄い凄いという声が大きいので我慢して見てみたんですが、印象変わらず。このアニメ作品には思想・哲学・倫理観が無いように思える。刺激的なカタストロフと戦闘シーンを高カロリー描写で矢継ぎ早に展開するだけの作品という意味では大友...
教育

塚田ゆうた『RIOT vol.2』と北村匡平『遊びと利他』(集英社)

今日読んだ本塚田ゆうた『RIOT vol.2』(小学館)見様見真似でZINEを作る田舎の高校生たちの話の2巻。古くは「げんしけん」、最近だったら「映像研には手を出すな!」の系統の漫画ですね。今の漫画にしてはじっくりと物語を立ち上げているので...
書評・読書記録

ジークアクスは4話まで来てもまだ何の話なのかわからん。

ふと思い立って「水星の魔女」3話「グエルのプライド」(プロローグがあるので実質4話め)を見直した。1話でこれはスレッタとミオリネのシスターフッドの物語という(当面の)方向性が示されて、3話は二人の2回目の共闘がジェターク寮のリベンジマッチを...
書評・読書記録

【2025春アニメここまでの感想】

ユア・フォルマ攻殻機動隊ものですが主人公の見た目が草薙素子すぎるのに中身が別人な違和感が凄い。話は特に面白くもないです。説明セリフ多いのにそれでもよくわからない。ヒロアカ ヴィジランテヒロアカはちょっとしか知らないけど楽しめてます。第2話で...
書評・読書記録

2024春アニメ個人的ランキング:ヨルクラ1位、リンカイが意外に良かったなど

1位から5位まで1) 夜のクラゲは泳げない ☆52) ガールズバンドクライ ☆43) 声優ラジオのウラオモテ ☆44) リンカイ ☆35) ゆるキャン ☆4ギャン泣きドーピングに頼らなかったヨルクラヨルクラは全てを説明されないと気が済まない...
fine art

美術手帖が引き起こす勘違い

美術手帖の最新号、世界のアーティスト2024という特集を眺めたんですが、ポリティカル系の人しか出てこないのが色々勘違いを引き起こしている気がしましたまず美術手帖の編集部が執筆依頼してるのが清水知子や山本浩貴や近藤銀河やチンポムの人という時点...