ウェブログ「航海カヌーを愛でる」をご訪問下さってありがとうございます。
このウェブログは、リモート・オセアニアの航海カヌー文化復興運動と日本との関わりを、様々な側面から考える事を目的としております。
詳しくは本ウェブログをコンテンツの一部とするウェブサイト「ホクレア号をめぐる沢山のお話を」
http://www.geocities.jp/hokulea2006/index.html
の中の「はじめに」
http://www.geocities.jp/hokulea2006/about.html
をお読みいただきたいのですが、航海カヌーというのは、ハワイやタヒチの人々が東南アジアからそれぞれの島に渡った際に用いた、極めて遠洋航海能力の高い大型カヌーのことで、全ての条件が整ったならば、これらの航海カヌーはおよそ30人前後の人々を載せて、約30日から45日程度で4000kmもの外洋を一気にノンストップで渡る事が出来るものです。
古代ポリネシア人たちがこの航海カヌーを使用したのは今からおよそ500年から1000年前、あるいはそれ以上に昔の事でした。少なくともこれらの航海カヌーは、それが登場した時点で、世界最高の遠洋航海能力を持った船だったのです。
この航海カヌー文化はヨーロッパ人によるオセアニア到達以前に失われてしまっておりましたが、1976年、ハワイの人々がタヒチやミクロネシア連邦の人々の力を借りてこれを復興させ、ポリネシア人の誇りとして各地で見直されるようになりました。
さて、現在この航海カヌーの中でも最も古く、また最も大きな影響を与えてきた「ホクレア号」が次の(あるいは次の次)目的地として(一応)考えているのが、私たちの住むこの島々、日本列島です。それにしても何の為に?
それを考えていくのがこのウェブログの目的です。
以下、書庫について若干の説明を致します。ハワイ、アオテアロア(ニュージーランド)、クック諸島、ミクロネシアなどは、いずれも航海カヌー文化復興運動が根付いている土地です。それぞれの話題をここでは提供します。東南アジア島嶼部とは、フィリピンやインドネシアやマレーシアのことです。これらの海域は、リモート・オセアニアの海洋民の航海技術の源流と考えられています。
エディ・アイカウとは人名です。かつてハワイ最高(=世界最高)のライフセーバーと讃えられた人物が、遭難した「ホクレア号」を救う為に命を捧げました。彼の物語は今もハワイで語り継がれていますが、日本でも彼の事を知って欲しいという考えから、独立の書庫を設けています。
伝統航海術というのは、リモート・オセアニアの海洋民が長距離を航海する際に用いた各種の技術のことです。これは他の地域の航海術とは全く異なり、星の動きと波の変化、風向き、海鳥や海洋生物の観察から、驚くほど正確に自分の位置を割り出していくという、現在の世界では数十人しか身につけていない航法術や、航海カヌーを駆って太平洋のど真ん中を渡っていく為の造船術、操船術などから成ります。これについても独立した書庫を設けました。
環境問題は、航海カヌー文化復興運動が深く関わっている問題ですので(これらの島々の中には、海面上昇で既に被害が出始めている所もあります)、それを論じる記事の為の書庫を設けました。
教育というのはちょっと特殊ですが、この「ホクレア号」の活動の大きな部分が、ハワイの子供達の教育に向けられており、日本の教育もこれに学ぶべきものが多いと私は考えておりますので、このような書庫を設けてあります。
北太平洋というのは、日本と北アメリカ大陸を結ぶ海域の事です。トンデモ歴史を含む歴史学から実際の航海実験に至るまで、かつてこの海域を日本人や中国人が越えてアメリカに渡った、あるいは渡ったのではないかという話は尽きる事がありませんので、そういった諸説を紹介し、検討する記事を集めてあります。
告知とは、本体であるウェブサイト「ホクレア号をめぐる沢山のお話を」
http://www.geocities.jp/hokulea2006/index.html
内の諸変更点について告知する記事の為の書庫です。
航海カヌー招致運動とは、日本まで航海したいと考えている太平洋各地の航海カヌーを具体的に応援するための記事の置き場です。
最後になりますが、私は航海カヌー文化復興運動を、サーファーやヨットマンや漁師のように直接海に関わって暮らしている方々だけでなく、原理的には世界のありとあらゆる人間に開かれた普遍的な価値を持つ運動であると考えています。海辺に住んでいる健康優良児やハワイ・マニアだけでなく、例えば病気や身体障害で航海カヌーそのものに乗る事が出来ないような方や、海から遠く離れた土地に住んでいる方にとっても、この運動は肯定的な意味を持ちうると思っているのです。15世紀のイタリアで始まった文芸復興運動(いわゆるルネサンス)が、現代の私たちにとっても価値あるものであるように。
それがどういった形になるのかは、このウェブログを書き進める中で、次第にはっきりしてくるでしょう。
このウェブログをお読みになった方のご意見やご感想を楽しみにしております。