ただ、現地情報を収集しているエリック・メッツガーおじさんの話では、ちょっとトホホな事件もあったそうです。カヌーフェスティバルでは「転覆した航海カヌーを復元させる」操船のデモンストレーションもあったのですが、これが見事に失敗。デモンストレーションに使われた航海カヌーは3日間、入り江にお腹を見せて浮かんでいたそうです。それで、ようやくこの航海カヌーを復元させたは良いのですが、その際にマストを折ってしまった。
そこで、別の航海カヌーからマストを外してきてくっつけた。
問題は、この一連のトホホな出来事に巻き込まれた航海カヌー。転覆とマスト破損の憂き目に遭ったのが、かつてマウ老師がサタワルで建造してサイパンやパラオへの航海にも使われた「シミオン・ホクレア」。マストを取られてしまったのが、1980年頃にサタワルで建造されてラモトレックやプルワットなどとの行き来に使われていた「ホワイトホース」。どちらの船もヤップ本島の観光局やホテルがサタワルから買ったものではあるのですが、もうちょっと丁寧に扱ってくdさいよという気分にもなります。