小説

エディ・アイカウ

図書館ファンタジー小説への疑問あるいは異議

小説のサブジャンルとして図書館ものというジャンルがある、という主張には同意していただけるかと思います。 『図書館戦争』というのは未読ですが、『図書館の魔女』は途中までは読みました。 外国の有名どころなら何と言っても『薔薇の名前』。 中島敦に...
アート&デザイン

「冒険者ギルド」ではない戦士の自治組織としてRoyal Charterとapprenticeshipを組み合わせた「傭兵組合」を考えた話

今年になって自分がずっと書き続けている異世界小説には「傭兵組合」というものが登場する。 作中の時系列で2作目になる「竜の居ない国」ではかなり重要な役割を担い、3作目「叙任式」ではこの組織そのものが舞台となった。 一見すると、ナーロッパによく...
小説

ファンタジー小説におけるフェミニズムの系譜についての覚書

修士課程にいた頃に読んだ小谷真理『ファンタジーの冒険』(ちくま新書、1998)を久しぶりに読み返してみた。 小谷によると現代に通じるファンタジー(近代以前の妖精譚や怪談ではなく、小説家の書いた作品としてのファンタジー)の萌芽は19世紀なかば...
アラトリステ

目指せ日本ファンタジーノベル大賞

仕事の合間に小説を書いています。 4章を書き終わって5章に入ったところです。 4章では主人公が最初の旅の仲間たちである二人の傭兵と出会い、これを口説きます。この二人のモデルは明確で、ディエゴ・アラトリステとイニゴ・バルボアです。もちろん名前...
小説

サトクリフ『太陽の戦士』『運命の騎士』

まだ続いていたローズマリ・サトクリフを集中して読むキャンペーン 今日は2冊まとめてご紹介 Warrior Scarlet (1958) 邦題『太陽の戦士』 Knight's Fee (1960) 邦題『運命の騎士』 いままで紹介してきたのは...
アート&デザイン

『辺境のオオカミ』(Frontier Wolf, 1980)

ローズマリー・サトクリフを集中的に読むキャンペーン ローマン・ブリテン・シリーズで最後にご紹介するのは、イルカの紋章のアクイラ一族の物語で古い方から3番目。『銀の枝』の46年後である西暦342年から343年にかけてのお話。『ともしびをかかげ...