評論

働くこととキャリア

『社会学はどこから来てどこへ行くのか』について私が書いた記事に関する岸政彦さんの連ツイについて、思ったことをまとめる

昨日一昨日はかなり前に書いた『社会学はどこから来てどこへ行くのか』(有斐閣、2018)の書評にすごいPVが来ていて何かと思ったら、著者の一人で高校の先輩でもある岸政彦さんが連ツイで紹介してくださっていました。言いたい放題の不躾な書評で申し訳...
インターネット文化

エプスタインの内面は私にはわからない

まるで現代にジル・ド・レェが蘇ったかのような怪人物ジェフリー・エプスタインからの寄付金を隠蔽した件で伊藤穰一がMITメディアラボ所長を辞めるきっかけになったニューヨーカー誌の記事。Dozens of pages of e-mails and...
アート&デザイン

北田暁大とユミソンの論争に見るマネジメントの崩壊と、その先にあったであろう奇怪なる何か

北田暁大に向けられたmetooについての、当時の関係者からのコメントが色々と出てきたので、目を通している。なお、北田暁大と井上文雄について書いた(告発側である)ユミソンの文章については、読んだ限りでは、草の根組織を拡大しようとした時に非常に...
書評・読書記録

話を進めるキューを「やるなと言われたことをやる奴がいる」「絶妙のタイミングで不必要なミスをする奴がいる」の二つに頼る書き方

「エイリアンVSプレデター」という映画を流し見しながら台風の到着を待っておりました。「ジュラシック・パーク」シリーズを流し見したときのことを思い出しました。アメリカ製のパニック映画あるある・全ての元凶になるのは「権力を持った白人のおっさん」...
書評・読書記録

『ハリー・ポッターと賢者の石』はファンタジーの物語構造分析のサンプルとして非常に使いやすかった

今更ながらに『ハリー・ポッターと賢者の石』を読んでみたんですが、良く言えばベーシックで教科書通り、悪く言えば全てがベタな作りで、驚きました。新しさを感じたのは、サブカルチャーとしての魔法使いの文化が、中世的なアイテム群を20世紀末の消費文化...
教育

秋葉原で偉い人がプログラミング教室を作って1年と5ヶ月で潰れた話を見た

『週刊アスキー』初代編集長・デジタルハリウッド大学教授という輝かしい肩書きの方が1年と5ヶ月前に秋葉原で始めたプログラミング教室があっという間に資金繰りで行き詰まって事業売却の憂き目を見たというお話を読んだ。教室運営を手放して教材開発だけに...
教育

カナダからの怒り

高校生を名乗るアカウントが妙なことを書いてバズっている。要点は以下の通り。1) カナダ出身のALT(Assistant Language Teacher:日本の小中高の英語の授業にアルバイトで顔を出す外国人のこと)の容姿について「かわいい」...
書評・読書記録

異形を求める

現代は日本史上、最も文芸が活性化している時代だと思います。その原動力となっているのがウェブ小説投稿サイトです。誰にも読みきれないような膨大な数の小説が日々投稿されている。たまにランダムでそうしたものを読んでいるのですが、色々な意味で勉強にな...