王様たちのはなし

王様たちのはなし

欧州諸国風土記その1(スペイン)

当時の国際関係がそれにしてもよくわからんぞという意見を目にしましたので、ごく簡単にまとめてみたいと思います。 まずは物語の舞台、スペインから。作中での国名:スペイン王家:ハプスブルグ家現国王:フェリペ4世主な血縁:神聖ローマ皇帝家、フランス...
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よきにはからえ

ところで皆さん、「アラトリステ」の時代のスペインというのは、一体どんなパーツで出来ていたかご存じですか? スペイン王家たるハプルブルグ家がヨーロッパ各地に所領を持っていたことは何度も書きました。イベリア半島、イタリア半島南半、シチリア島、ブ...
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「日の沈まない帝国」のバランスシート

さて。 カルロス1世がカスティリア語を話す後継者をとりあえずは残したというお話でしたね。彼が引退したのは1656年。きっかけとなったのは「アウグスブルクの宗教和議」だったと言われます。 「アウグスブルクの宗教和議」。 なんだそれ? 大学入試...
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マリア・アナ王女の生涯

マドリまでナンパに来たチャールズ1世とは結局結ばれなかったマリア・アナ王女ですが、その後の彼女はどうなったのでしょうか? 彼女はあの事件の8年後、1631年にハンガリーおよびボヘミア王のフェルディナントに嫁ぎました。この旦那が1636年に神...
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ヨーロッパの王室と領土

このシリーズを読んでいて、戸惑う方も多いのではないかと思うのが、各国の王室と領土の関係です。例えば当時のスペイン王国は、ヨーロッパの中でもポルトガル、現在のオランダ及びベルギー、イタリア半島南部、シチリア島などを支配していました。 それでは...