東京国立博物館でマオリ・アート展

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 今日から東京国立博物館でマオリ・アート展「ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ名品展マーオリ―楽園の神々―」が始まります。

「南太平洋に浮かぶニュージーランドに、1000年前から暮らすマーオリ人。彼らの先祖は、すぐれた航海技術で太平洋の大海原を征服し、猛獣のいない豊饒の楽園アオテアロア(ニュージーランドのマーオリ名)にたどり着きました。太平洋の先祖たちの伝統から独自に発展したのがマーオリ美術です。

 マーオリのイウィ(部族)は、彼らを運んできたワカ(カヌー)、食料や貴重品を入れるパータカ(高床倉庫)、そして儀式や集会の場になるファレヌイ(集会所)を、アイデンティティの象徴としました。武勇を重んじてさまざまな武器を持ち、ニュージーランド南島で産出するポウナム(軟玉)の美しい緑の輝きを愛した彼らは、飛ぶことを忘れた美しい鳥の羽を利用して、さまざまなカフ(マント)を編み、首長を飾りました。すぐれた木彫には神や先祖の姿を刻み、イウィの絆を表現しています。マーオリ人は金属を利用しませんでしたが、人物像の眼の表現にアワビの殻の真珠層を用いるなど、独自の工夫がこらされました。」

東京国立博物館

 昨日は何と! 先日即位されたばかりのマオリの王陛下がわざわざいらっしゃって、展示物に祈りを捧げられたそうです。

 ご存じかと思いますがマオリもまたポリネシア人。タヒチから7艘の航海カヌーでアオテアロア(ニュージーランド)に移住したと言われています。現在、マオリはポリネシア航海協会から学んだ航海術で独自に航海カヌー「テ・アウレレ」「アオテアロア・ワン」を運航しており、今年はラパ・ヌイ(イースター島)まで航海する計画もあります。アリンガノ・マイスの建造にもマオリの方が参加しておられました。

 今日から3日間はマオリのハカのパフォーマンスがあるそうですし、2月3日には印東道子さんによる講演「マーオリはどこから来たか」もあるそうですよ。要するに古代ポリネシア人の大航海のお話しが聴けます。印東さんは国立民族学博物館教授。ニュージーランドで博士号を取られた方です。