熱烈募集! あなたのヨットでラパ・ヌイへ。

 太平洋芸術祭の話題ついでに紹介しておきましょう。もちろん太平洋芸術祭では歌や踊りとともにカヌー製作や航海術、パドリングなどもオセアニア各地から腕に覚えのある強者どもが集まって披露します。アオテアロアからは「テ・アウレレ」のリーダーであるヘクター・バズビーがパラオ入りしました。ただし旗艦「テ・アウレレ」そのものはオークランドのマリタイム・センターで、青少年の社会教育プログラムに従事している時期だったので、参加は無し。

 さてさてその「テ・アウレレ」が次に目指しているのはラパ・ヌイ(イースター島)。マタヒ・ワカタカの2代目ハヴァイキヌイ計画もそうですが、アオテアロアの人たちはラパ・ヌイを目指すの好きですね。

 しかしなかなか「テ・アウレレ」のラパ・ヌイ遠征計画も進まないようです。お金が集まらないと話が進まないんですって。クルーやスタッフを空路で航海ルート上の各所に送り込む費用が馬鹿にならないし、食費や滞在費だってかかってくる。出来れば航空会社のスポンサリングが欲しいって話になってます。

 それと、伴走船の費用も困りもので、

「もしあなたが大型ヨットを持っていて、それで3ヶ月海に出られるとしたら、素晴らしい旅を保障しますよ!」

とか書いてある。

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 笑っている場合じゃないですよ。
「テ・アウレレ」だってアオテアロアの国立マリタイム・センターのバックアップがあり、マオリ社会のバックアップがある。それでもラパ・ヌイ遠征のような大航海はおいそれと出来るもんじゃないという。としたらホクレアだって日本遠征の為には解決しなければいけない問題が山とあるはずなんです。

 例えば1999-2000年のラパ・ヌイ往還をもって引退されたヤクベンコ夫妻とホクレア専用伴走船カマ・ヘレに替わる伴走船はどうなるのか? これまでの遠征先の比ではなく物価の高い日本での滞在費は? 

 そもそもそれだけの犠牲を払って日本まで来て貰った時に、私たちはその重大さをきちんと認識して、それに相応しい対応が出来るのか?

 日本でももっと議論を広げていかないといけないし、議論の核となる場(例えば有志によるホクレアサポータークラブのような)を作っていくべきかもしれないですね。

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