広島では打瀬船でホクレアを歓迎

 村上水軍商会さんのウェブサイトより。広島では福山から打瀬船を回航してホクレアを迎える予定だそうです。

http://www.kayak.ne.jp/murakamisuigun/utasefune.html

 打瀬船というのは和船の歴史の中でも最後の最後に登場した、かなり性能の良い帆船です。和船というのは以前にも書きましたが、西洋の帆船とは構造が根本的に違うのですね。西洋の帆船は竜骨という船尾から船首まである部材に、肋骨のように肋材を組み合わせて骨格を作り、この骨格に外板を貼り付けていく作り方です。外板は船にかかる力を基本的には負担しません。力は全部骨格で受けます。

 一方、和船というのは板を貼り合わせて作っていくもので、船にかかる力は基本的に外板が支えます(外板と外板の間につっぱり棒を入れることもありますが)。船底材をシキ、舷側材をタナと言います。板を敷いて、そこに棚板を積み上げていく・・・そういう作り。これはポリネシアやミクロネシアの航海カヌーと基本的に同じなんですよ。どちらも丸木舟から発達していったもので、丸木舟という原形をシキ板(船底材)として残している。

 この打瀬船、明治時代には高知の八幡浜からアメリカのサンディエゴまで航海したこともあります。

301 Moved Permanently