今日も入谷拓哉さんのウェブログにホクレア画像

 今日も入谷拓哉さんのウェブログにホクレア画像が掲載されています。普段よくわからない船体内部、コンパートメントと呼ばれる睡眠用区画の内部やブーム(クラブクロウ・セイルを支える部材)の根本のソケット部分の様子が非常によく分かります。

http://blogs.yahoo.co.jp/iritaku1971/25778811.html

 そしてナビゲーター・シートの前に嵌め込まれたエディ・アイカウの記念プレート。この画像では良く見えないのですが、EDDIE AIKAU, 1946-1978という文字の下には次のような言葉が浮き彫りにされています。

"Greater love hath no man than this, that a man lay down his life for his friends"

 これはワイメア・ベイにあるエディの記念碑と同じ文句。新訳聖書、ヨハネの福音書15章の13節です。

「友人の為に命を投げ出すことよりも大きな愛は存在しないのです。」

 もう少し原文の意味構造に忠実に訳すとこうなりますか。

「もっとも大きな愛がその拠り所とすることの出来る人間とは、友人の為に自らの命を放棄することの出来る人間である。」

 要するにエディの中には、人間の内部に存在出来るものとしては考え得る限り最大最高の愛が詰まっていた、ということです。そういう解釈になります。1980年にホクレアがエディ・アイカウに捧げられた時、儀式の導師からはこういう言葉がクルーに伝えられたわけです。

"Whenever you are sailing on Hokule'a, another is always present-the spirit of Eddie Aikau."

「ホクレアが海を行く時、そこには常にあなた方以外にもエディ・アイカウの魂が存在しているのです。」

 私は内田さんや内野さんや荒木さんや・・・その他ホクレアの日本人クルーとして名前が挙がっている方々の大半は、エディ・アイカウとはどんな人間でどんな生涯を送って、そしてホクレアにとってどのような存在であるのかを良くご存じであることに、毛ほどの疑いも抱いておりません。ただ、願わくば、ホクレアの今回の航海にクルーとして参加する「全ての日本人」が、エディ・アイカウについてきちんと学んだ上で、この貴重極まりない経験に臨んで欲しいなとは思います。