坂上がりマドリ

 5巻はまたマドリッドでの(淫靡な)冒険活劇なんで、なんとか通りとかなんとか広場を地図で探す日々が続いています。

 隊長が某親友と女の取り合いで殺し合いをしたのは、1巻や2巻で舞台になった旧市街の南の方ではなく、もう少し北。アルカラ通りとグラン・ヴィアの間をひょろっと繋ぐ短い通りでした(地下鉄の最寄り駅はセビージャ)。イニゴくんが彼女と深夜のデエトをしたのもグラン・ヴィア沿いのエリアですね。

 そんな時たまたまテレビで見たのがNHKの「ふれあい世界街歩き」のマドリッド編。面白かったですね。なんせマヨール広場からトレド通りに入ってずっと道を南に行く映像があったんで。これ、要するに「マヨール広場から隊長の下宿の方に行く」ってルートです。例の居酒屋はトレド通りにありますから。

 それで驚いたこと。マヨール広場からトレド通りって一目で判るくらい下り坂になってるんですね。番組中で説明されてたんですが、もともとマヨール広場はちょっとした丘の上なんだそうで。あの周囲の建物の土台は実はマヨール広場に持った土を支える土留めの役割を果たしているんだとか。

 へえ~。

 これでやっと解ったですよ。原文だとトレド通りを「上る」「下る」って表現が頻出するんですが、「上る」がマヨール広場方面行き、「下る」がトレド行きですね。