昨夜、突如として『アラトリステ』のアマゾンの売り上げ順位が上昇し、23時ごろには4桁台に突入しました。そして日付が変わる頃には5桁台・・・・狙ってやってるんじゃないでしょうね?
そんなわけで今日はマドリッド中心部に隊長の面影を求めて彷徨い歩くツアー案内。
出発地点は王宮に定めましょう。まずは王宮。1巻の最後に隊長がオリバーレス伯爵と会話したのがここですね。主にブルボン王朝が集めたお宝類が展示されています。実はハプスブルグ朝時代の王宮は1734年に火災で焼失してしまってるんですが、ともかく現在の王宮も見応えある場所なのは事実。現在の王宮はイタリア人建築家の師弟によって設計されたものです。王宮は正面右手の出入り口から入るのですが、1巻で隊長が王宮に護送されて入ったのもこの辺りですね。
王宮を出たらそのまま王宮の正面に回りましょう。1巻の最後でマラテスタ師匠がイニゴくんをナンパしていたのがここです。黒い服を着て口笛を吹くのを忘れないように。
この広場の西側からは、マンサナレス川とその向こうのカサ・デ・カンポが見渡せます。2巻で***が*****にハメられるのがその辺り。
続いて王宮向かって右の道路を北に歩きましょう。王宮を通り過ぎたあたりの右手にエンカルナシオン修道院があります。2巻ではこの周辺で隊長が大立ち回りを演じます。
エンカルナシオン修道院の南の王立劇場からアレナル通りを東に向かいましょう。しばらく歩いて行くと、右手にサン・ヒネス教会があります。教会の中を拝観したら(脱帽と喜捨を忘れずに)、教会の周囲の小径を歩いてみましょう。2巻ではこの界隈が裏世界の情報交換所として登場します。*****の追っ手から逃れて地下に潜伏した隊長がここで*****と再会します。
さて。サン・ヒネスの路地を堪能したら、路地の中途にある道を南に抜けましょう。マヨール通りを渡ってそこがかのマヨール広場。何度となく作中に登場する、マドリッド旧市街の中心です。広場の西側に広場と並行にあるのがサン・ミゲル通り。ここには隊長の戦友、隻腕のファン・ビクーニャが経営する地下賭博場がありました。これも登場するのは2巻ですが。
一度マヨール広場に戻って今度はマヨール広場の南西の角から東に少し行ったところにある通りを南下しましょう。ここがトレド通り。隊長の愛人、「レブリハのカリダ」姐さんが経営する居酒屋「トルコ軒」があります。関係無いですが大昔は日本の売春宿も「トルコ」と呼ばれていましたね。行ったこと無いけど。
このトレド通りの一本裏に隊長の下宿があるはずなのですが、地図上では通りの名前を確認出来ませんね。現地で「アルカブス通り」を探してみるのも一興。「カヴァ・アルタ」通りならあるんですがね。
マヨール広場にまたまた戻りましょう。2巻ではこの広場のどこかにある路地で隊長と師匠の対決があるのですが、これも正確な位置は不明。多分広場の東側、サラゴサ通り周辺にある路地だと思われます。サラゴサ通りを抜けるとサンタ・クルス広場。この広場の東南にあるサンタ・クルス教会は、師匠との対決を終えた隊長が傷の手当てをした場所です。
よろしいですか? それではサンタ・クルス広場から適当に北東を目指しましょう。5分ほどでプエルタ・デル・ソルに到着します。スリが多いから気をつけて。この広場の南西の角、マヨール通りとコレージョ通りの間のどこかに、作中ではサン・フェリペ教会があることになっています。この教会前のテラスがマドリッド市民の情報交換の場になっているという設定です。今で言う「2ちゃんねる」みたいなもんでしょうか。
それでは地下鉄に乗りましょう。ソルの駅から3号線で南に1駅。もちろん体力に自信があれば歩いても良いです。
ラバピエス駅で降りましたらラバピエス広場の北東角の道を東へ。最初の角で左折。ここがプリマベラ通り。師匠が住んでおられた場末の通りとされています。2巻を読んでから行けば感慨もひとしおでしょう。
それじゃまたラバピエス広場に戻りますよ。今度は広場の北西の角から軽く南西方向に伸びるソンブレレテ通りを行きましょう。3つめの交差点を右へ。エンバハドレス通りですね。右手に注意していてくださいよ。数えて6つめの通りがエンコミエンダ通りのはずです。エンコミエンダ通りとエンバハドレス通りの角に、アルケサル国王秘書官とアンヘリカが住んでいた館があったことになっています。ですからアンヘリカの馬車はエンバハドレス通りを北上してそのままトレド通りに入り、さらに北上してマヨール広場、マヨール通りと通過して王宮に行っていたんでしょうな。
ちなみに今年の夏は特に暑いそうなんで、途中でオテルに戻って2時間ほど昼寝することを強くお薦めしておきます。
それじゃ今夜もアマゾンをポチっと、よろしくお願いします。