ブルース船長がカマ・ヘレによる曳航を決断

 ハワイ時間で3月14日の日没から、ホクレアはカマ・ヘレに曳航してもらっての航行を開始しているそうです。詳しい事情はカマ・ヘレの一等航海士を務めているマイク・テイラーおじさんの報告に詳しいのですが、要するに

・出航が押したこともあって、これ以上、往路のクルーの休暇を引き延ばせない(消防士とか教員とか州軍の士官とかホテルのマネージャーとか、本来の仕事が色々あるんだそうです)。

・ポリネシア航海協会がチャーターしている飛行機の飛ぶ日程(20日にパルミラに行って21日にハワイに戻ってくる。西村一広さんもこの飛行機でパルミラ環礁に向かうようです)を動かせない。

という事情があると。曳航の判断はブルース船長が行ったそうですが、ブルース船長の実力と経験は誰でも理解しているので、カマ・ヘレ側もいちいち曳航の理由を尋ねることはしなかったとのこと。もちろん曳航を開始しても進路はホクレア側の指示を無線機で聞いてそれに従うので、ナビゲーター候補生の訓練は続行出来るし、曳航状態には曳航状態特有の操船の難しさがあるので、ホクレアのクルーが楽を出来るわけでもない。

 ここで、マイクおじさんは念を押しています。ホクレアが曳航されていることに失望しないで欲しいと。訓練は続いているし、これまでに12000海里もの距離をホクレアの伴走船で過ごしてきた自分から見ても、今回の若いクルーたちはきちんとホクレアを動かせている。だから世界一周航海へのサポートをよろしくお願いします、だそうです。

 私事ですが、私も昨日までに30ドルを寄付しました。