文学

小説

倉田悠子『黒猫館・続 黒猫館』と富士見ロマン文庫と日本のオタク文化における「メイド」要素の始まりと

星海社公式ツイッターの告知で紙本は完売間近とあったので、取り急ぎ倉田悠子『黒猫館・続 黒猫館』を購入。 これはリアタイで読んだかどうかはっきりしない。 真っ先にチェックしたのは同時収録の稲葉真弓「私が覆面作家だった頃」。 それによると稲葉に...
書評・読書記録

書評:カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』 / 正統派ファンタジー小説がいかにしてノーベル文学賞を射止めたか。

カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』読了。 竜も剣も円卓の騎士も魔法もきちんとした役割と必然性を与えられて投入されている正統派アーサリアン・ファンタジーだけど、戦争や民族対立と諸々の残虐行為の記憶とどう向き合うべきかという難しい問いを見事に物...
インターネット文化

印税収入が無くても書き続けられる人々が、次の時代の主役になるのではないかという予想

2018年の書籍の売り上げランキングを見ていたんだが、小説部門だと10位が田中芳樹の(あのどうしようもない駄作となった)アルスラーン戦記最終巻で、推定売上部数は109,161。 ビジネス書だと10位が(聞いたこともない)『 サラリーマンは3...
アート&デザイン

今からでも最終章に間に合う「兵站貴族(後に「アルソウムの双剣4:兵站の王」に改題」ここまでのあらすじまとめ

注:この小説は現在はノベルアップ+で公開されています エブリスタで連載中の長編戦記小説「兵站貴族」が存外に好評です。 エブリスタの「次に読みたいファンタジー 宮廷・王族・継承」でも入賞してしまいましたし、本棚に追加してくださる方もコンスタン...