『星の航海術をもとめて:ホクレア号の33日』

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 たった今、見本が届きました。発売日は10/4に決まったそうです。

 結構分厚い本になってしまいました。お値段は2400円。高いですね。エディの伝記より高くなってしまいました。ご免なさい。本当は1000円とか1500円で売りたかったんですけれども、大出版社が大作家の本を大プロモーションをかけて売るのでなければ、とてもそういう値段で出せないのだそうです。これでも精一杯コストを削って、半ば社会的使命感で出していただけた良心的価格です。

 ただ、原著から20年間の航海カヌー文化研究の成果も可能な限り訳注として入れてありますし、原著を持っておられる方でも一見の価値はあると信じています。

 さて。ホクレアの日本航海を応援するという社会的プロジェクトに関して、私に出来ることはほぼここまでです。1976年にマウ師がタヒチから消えた後、航海カヌー文化をハワイに再び蘇らせる為に、ハワイの人々がいかに苦闘を重ねていったか。いかにしてそれは再びハワイの海に蘇ったのか。ケアライカヒキ・プロジェクトからエディ・アイカウの死、マウの帰還、タヒチへの到達。奇跡のような物語がこの本の中に書き留められています。ナイノア、レオンとジョー=アンのスターリング夫妻、ライマン家の人々、キャプテン・ゴードン・ピイアナイア。あるいはアレックスとエルサのヤクベンコ夫妻。マルケサスからやってきた野生児タヴァ・タウプ。古代ポリネシアの血を引く人々も、東欧や北米、オーストラリアなど世界各地からハワイに辿り着いた白人たちも、一丸となってこの奇跡を生み出していきました。

 ここから先は、みなさん一人一人の力が何としても必要です。どうかホクレアの挫折と復活の物語を伝え広めてください。ホクレアの持つ深い思想性、ホクレアが指し示す未来への希望を、友人知人に少しずつでも語ってください。高すぎて買えないよという方もおられるでしょう。近所の図書館にリクエストするのでも問題無いです。もともと商売でやってませんから(私個人は)。回し読みウェルカムです。

 あと半年。それまでにどれだけこの物語を広められるか。頑張りましょう。一緒に。