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インターネット文化

宇野常寛の『ゼロ年代の想像力』(2008)をいまさら

宇野常寛の『ゼロ年代の想像力』(2008)をいまさら読んだけど、デスゲーム系作品(宇野は「サヴァイヴ系」という呼び方を提唱しているけど誰も使わなかった)やケータイ小説がセカイ系やラノベを乗り越えるという主張はどっちも外れてたなあとしみじみ。...
書評・読書記録

同人ゲーム実況アニメである「ジークアクス」は「SSSSグリッドマン」を文学的に越えられるのか?

ジークアクスは「ファーストガンダム~逆シャアまでの設定を使った同人ゲームの疑似ゲーム実況動画」と考えるとわかりやすい。放送のたびにSNSに溢れる感想は実況動画の左側に流れるコメントの代替だ。2007年に東浩紀は『ゲーム的リアリズムの誕生』で...
インターネット文化

レトロコンテンツとしてのポモガンダム

ジークアクスの7話が凄い凄いという声が大きいので我慢して見てみたんですが、印象変わらず。このアニメ作品には思想・哲学・倫理観が無いように思える。刺激的なカタストロフと戦闘シーンを高カロリー描写で矢継ぎ早に展開するだけの作品という意味では大友...
余談

グラスルーツGH-1GピックアップをフェルナンデスFST145SLに移植してみた

グラスルーツのレスカスについてたGH-1G、リア側をフェルナンデスFST145-SL改に移植。 FST145SLはフェルナンデスは80年代前半に出していたスティーブ・ルカサー・モデルで、センボディにメイプルネック、ローズ指板。元はフェルナン...
教育

塚田ゆうた『RIOT vol.2』と北村匡平『遊びと利他』(集英社)

今日読んだ本塚田ゆうた『RIOT vol.2』(小学館)見様見真似でZINEを作る田舎の高校生たちの話の2巻。古くは「げんしけん」、最近だったら「映像研には手を出すな!」の系統の漫画ですね。今の漫画にしてはじっくりと物語を立ち上げているので...
評論

ジークアクスのあまりの軽さにクラクラして、久しぶりに水星の魔女を見返してみた

既に多くの指摘がある「水星の魔女」と「少女革命ウテナ」とのオマージュ関係について、あらためて検討してみたのだけれど、やはり上手くオマージュを処理して独自の作品に仕上げていたのだなあという感想。ウテナ水星の魔女比較検討主人公:天上ウテナ主人公...
書評・読書記録

ジークアクスは4話まで来てもまだ何の話なのかわからん。

ふと思い立って「水星の魔女」3話「グエルのプライド」(プロローグがあるので実質4話め)を見直した。1話でこれはスレッタとミオリネのシスターフッドの物語という(当面の)方向性が示されて、3話は二人の2回目の共闘がジェターク寮のリベンジマッチを...
インターネット文化

重要な情報はウェブにリリースしない時代が来た

昨日もポピュラー文化関連の資料(紙媒体)を読み込んでいたんだけれど、今までだったら要点をブログやSNSにまとめたりもしていた。ウェブの情報はコモンズの財産という考え方で、みんなで情報をシェアしていこうよという、2000年代アタマくらいの発想...