政党マッチングをやると自民と共産が同率になる自分だけれど

「仲間以外は全て敵」は敵を増やすだけ

自民党の大勝利っぷりにはビビったが、いわゆるリベラル知識人たちの上から目線の嘆き節にはまったく共感できずに日が暮れていく

政党マッチングをやると自民と共産が同率になる自分だけれど、友人知人には自民党員含む保守系の人のほうが多い。理由は簡単で、共産や社民や立民支持者は私と友達になってくれないのだ。国防やエネルギー政策の点でこの三党とまったく違う意見を持っている私は仲間ではない、という認識なのだろうと思っている。

一方、保守系の人たちは「外国人受け入れ拡大賛成、選択的夫婦別姓賛成、同性婚法制化賛成、女性や障害者のエンパワメントは重要」を公言している私でも面白がって友達づきあいしてくれる。そもそも保守系の人たちでもこうした論点で私と主張の7割8割は一致するという人は珍しくないのだが、日本の保守系の面白さは、参政党みたいな極右を除くと、自分と立場意見が異なる相手とでも仲良くなれる人が多いところにある。

政治という点でどちらが有効な戦略かは言うまでもないだろう。日本の左翼は安保闘争以来の武闘・闘争体質をいまだに払拭出来ていない。

ゲームに勝つことに本気になれ

さて、そんな私だから今回、高市早苗政権の中枢が持てる力の全てを叩きつけてこの選挙に勝とうとしていた様子は近くから観察していた。自民党ではなく高市早苗周辺だ。自民党は現状維持くらいでもまあ党としては困らないが、高市早苗はこの選挙で単独過半数くらいまではいかないと首相の座は危うかった。

結果はご存知の通り。

今思うのは、日本のリベラルの偉い人たちはツイッターだのYoutubeだの左翼系論壇誌や朝日・毎日で持論を展開することに割いているリソースの7割を「選挙というゲームに勝つこと」に投入すべきだっただろうし、3年後だか4年後だかの総選挙に向けて今からそれを始めるべきだろうということ。

何で日本のリベラルがこの15年間退潮し続けてきているのか、理由も構造も全部分析が済んでチャットGPTに聞けば10秒で答えを教えてくれるのだから、次にやるべきは改善・対策。そして「ゲームに本気で勝ちに行くこと」のはずだ。

ルールはわかっている。ゲームに参加するプレイヤーたちの動き方もわかっている。自分たちがこれまで何故負け続けてきたのかは生成AIですら知っている。

主に指摘されてきた要因

1. 有権者の関心の中心が「憲法」ではない時期が長かった

  • 多くの世論調査では、選挙時の最大関心事は「景気・雇用」「社会保障」「税金」などの生活課題。
  • 憲法問題は争点として上位に来にくく、護憲を前面に掲げる勢力は支持を広げにくいと分析されることが多い。

2. 安全保障環境の変化

  • 周辺国の軍事力増強や国際情勢の緊張が続く中で、「安全保障の強化」を求める世論が一定の割合で存在する。
  • その結果、憲法9条の維持を強く訴える勢力は、国防政策の選択肢が狭いと見られることがあるという指摘がある。

3. 野党側の分裂と組織力の差

  • 護憲を掲げる政党は複数に分かれている時期が長く、選挙区で票が割れやすい。
  • 与党側は長期的に組織力が強く、地方組織や支持団体のネットワークが選挙で優位に働くと分析される。

4. 「改憲 vs 護憲」という構図が有権者に届きにくい

  • 憲法論争は抽象的で、日常生活との距離があると感じる有権者が多い。
  • そのため、護憲勢力が訴えるメッセージが「生活課題」と結びつきにくいという研究もある。

5. メディア環境と情報発信力の差

  • SNS時代では、短く強いメッセージが拡散しやすい。
  • 抽象度の高い憲法論議は、発信力の面で不利になりやすいという指摘がある。

6. 「現状維持」の訴えが選挙戦略として難しい側面

  • 選挙では「変化」を訴える側が注目されやすい。
  • 護憲は「現状維持」を軸にするため、選挙戦略としては目立ちにくいという分析もある。

負ける理由がわかっていてなおも自分たちを変えられない連中が政治という営みにおいて有能なはずがあろうか? 無いよ。全然無い。

挨拶から始めよう

護憲勢力が壊滅的大敗を喫した。これはもう変えられない歴史だ。

ではどうするべきか?

ツイッターで護憲同士で励まし合うのもまあ大事なことだとは思うよ。

でももっと大事なことがある。勝った側、つまり自民の中に友達を増やすことだ。繰り返しになるが私の政治的意見の半分は高市早苗とは全く合わない。しかしながら、高市早苗の側近でも私の言葉に誠実に耳を傾けて「なるほど」と言ってくれる人たちはいる。

奴らは極右だ、話なんかできるか。

そんなことを言ってるから君たちは相手にされないんだよ。負けて、負けて、負け続けるんだよ。

ウェブとリアルを跨いだフィルターバブルの中に立てこもって、適当に目についた論破しやすいザコ敵をツイッターでいたぶって憂さ晴らし。それは今すぐ卒業した方が良い。でないとまた選挙で負ける。

たとえば基礎自治体くらいの規模感で、地域貢献のプロジェクトを推進して結果を出そうとするなら、護憲だ改憲だなんて言ってられない。自民党から共産党までどのセクターにも挨拶して顔なじみになって「よ! 元気? 最近どうですか?」と言い合えるような関係を作る。そして手を組めるところは手を組む。地域を盛り上げるという目的が共通なら、そこは手を組めるでしょ?

そういう意味でも、これが大事なのだ。

日本のリベラルの偉い人たちはツイッターだのYoutubeだの左翼系論壇誌や朝日・毎日で持論を展開することに割いているリソースの7割を「選挙というゲームに勝つこと」に投入すべき

彼・彼女らがやってるのは同志だけでリアルで集まって気勢を上げる活動+ツイッターで「意見が異なるザコ敵」をイジって楽しむ憂さ晴らし。それだけでしょ。

そんな下らないことは卒業して、まずは地域で左から右まで手を組んで結果を出すような活動をやってみた方が良い。それが政治の基本なのだから。