書評・読書記録

マリオ・バルガス・リョサ『ケルト人の夢』書評

マリオ・バルガス・リョサ『ケルト人の夢』読了。博士課程でお世話になった野谷文昭先生の翻訳。面白い面白くないとか、感動したしないというよりは、とにかく凄い本でした。アイルランド系イギリス人外交官のロジャー・ケイスメントの伝記小説で、彼がコンゴ...
アート&デザイン

金原ひとみや村上春樹は小説投稿サイトからデビューしようとしても安物のAIに阻止されるだろうという話

ウェブ小説サイトは色々ありますが、Pixivと「小説家になろう」のR18部門を除くと、カクヨムやエブリスタなど多分どこも曖昧な基準で「これは修正しないとR18扱いだから消すぞ」というメールを作者に送りつけていて、結構な問題となっています。で...
小説

Tiktokの小説紹介は書評なのか書評ではないのか。そして現代のシェア文化に敗北したオールドスクールなチンピラ文化。

書評を生業とする豊崎由美という人が、Tiktokのショート動画による小説紹介で多くの小説の重版を実現させた「けんご」氏を念頭に置いたと思しき発言をツイートして炎上した件。炎上は最終的に豊崎由美氏が(紆余曲折あったとはいえ形の上では真面目に)...
育児

89回のcoderdojo

息子の調査書に書くというので、過去のテック系イベント参加歴を書き出してみたら、coderdojoだけで89回も参加していた。この大半に付き合っていたんだから、まあ自分としてもよくやったというか、楽しかったというか。逆に最近の高校見学は(自分...
評論

日本ファンタジーノベル大賞2021決定発表号を読んで倒れそうになった。

恩田陸の発言にびっくり小説新潮を確認。日本ファンタジーノベル大賞2021決定発表号。選評でいきなり恩田陸がファンタジーは手段であって目的ではないと言い切っていてずっこけた。ファンタジー小説好きがファンタジー小説を書き、読むのはファンタジーが...
インターネット文化

温泉むすめの焼け太り

モノやコンテンツは、作れば売れるというものではなくて、商品づくりのイニシャルコストの60%くらいは立ち上がりの広報・広告・宣伝費で確保しておかないと、在庫の山が積まれたままだったり閑古鳥しか来なかったりする。プロモーション費用というのはかほ...
書評・読書記録

書評:門田充宏『蒼衣の末姫』

門田充宏『蒼衣の末姫』(東京創元社・2021)蒼衣の末姫 (創元推理文庫) 価格:968円(税込、送料無料) (2021/10/28時点)楽天で購入今時なかなかチャンスが回らない、ラノベではない異世界ファンタジーの完全新作ということで大きな...
アート&デザイン

内資老舗名門出版社群におけるマーケティングやデザインの不在感

創元から最近単発で出た非なろう系国産ハイファンタジーを読み進めている。発売直後に買って初速にも貢献したはずなので、ストレートな感想を書くくらいはゆるされるだろう。作者はSF畑のベテラン。上橋菜穂子作品に風の谷のナウシカと戦闘妖精雪風(1作目...