批評

小説

倉田悠子『黒猫館・続 黒猫館』と富士見ロマン文庫と日本のオタク文化における「メイド」要素の始まりと

星海社公式ツイッターの告知で紙本は完売間近とあったので、取り急ぎ倉田悠子『黒猫館・続 黒猫館』を購入。これはリアタイで読んだかどうかはっきりしない。真っ先にチェックしたのは同時収録の稲葉真弓「私が覆面作家だった頃」。それによると稲葉に「くり...
アート&デザイン

写真新世紀の30年と国内無双写壇

そういえば今年が最後となったキヤノンの写真新世紀、過去30年間の大賞受賞者のその後を調べてみたことがあるのですが、写真新世紀受賞がキャリアのハイライトになって、その後は行方知れずの人がいっぱいいて驚きました。一応、インターナショナルなコンペ...
評論

適度に意味不明な商品と日本の批評界隈

自分でも意味内容が確定出来ていないけど、いかにも意味ありげに見える・響く言葉を考案して、それを使って意味ありげ(だけれども実は大した話はしていない)な論考を公開していって、バズの気配が出た案件を仲間内でせえので一斉に神輿に担ぐ。というのは批...
インターネット文化

印税収入が無くても書き続けられる人々が、次の時代の主役になるのではないかという予想

2018年の書籍の売り上げランキングを見ていたんだが、小説部門だと10位が田中芳樹の(あのどうしようもない駄作となった)アルスラーン戦記最終巻で、推定売上部数は109,161。ビジネス書だと10位が(聞いたこともない)『 サラリーマンは30...
アート&デザイン

「アート無罪」というバズワードを巡る考察

最近生まれたインターネットスラングの一つに「アート無罪」というのがあります。千葉大の大学院生であった笹本なつる氏がブラックボックス展事件を批判した論考で使ったのが、広まるきっかけだったでしょうか。しかし、事実であれば卑劣な犯罪行為があり、主...
fine art

福島市サンチャイルド炎上事件・参戦諸将の得失点表

ツイッターで炎上していた福島市のヤノベケンジ作「サンチャイルド」ですが、木幡市長があっさり撤去を決断して一件落着となりました。この戦いに参加した各方面から勝利の雄叫びとか、それで良いのかというボヤきとか色々と流れていますが、特に攻め手側に現...
アート&デザイン

藤田直哉 編著『地域アート:美学/制度/日本』(堀之内出版・2016)を読んだので書評を

藤田直哉編著『地域アート:美学/制度/日本』(堀之内出版・2016)内容と感想をまとめておきます。編者は東工大の価値システム専攻(人社系のわりと規模が大きな専攻です。細川周平さんが専任だった頃に何度かゼミに参加したことがあります)で博士号を...
アート&デザイン

倉石信乃と自分の距離感が8年とは思えない件

富士ゼロックスの広報誌『GRAPHICATION』の最新号が届きました。今回の特集は「写真と出会う」。おお、とか思ったんですが、表紙の写真がいきなり救いがたいほどに低レベルで(清真美という人が撮ったそうですが)、10秒ほどまじまじと見てしま...