小説

アート&デザイン

なんなら『ゲーテはすべてを言った』

去年芥川賞を取った鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』、レーフラー事件をネタにした楽しい小説なんですが1か所些末なことが気になった単行本90ページで主人公(この時点で63歳前後のゲーテ研究者)が、自分が見ている夢の中での登場人物の主張について...
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ヤマニ書房ラトブ店さんで泣きそうになった

昨日はいわき駅で時間調整があったんで、駅前の本屋さんに立ち寄って「リアル書店応援活動」してきました。いわき駅前に現存する書店は1か所だけ。ヤマニ書房ラトブ店。もう、古き良き町の書店度100%でね。文化遺産ですよ文化遺産。学習参考書、文庫本、...
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Tiktokの小説紹介は書評なのか書評ではないのか。そして現代のシェア文化に敗北したオールドスクールなチンピラ文化。

書評を生業とする豊崎由美という人が、Tiktokのショート動画による小説紹介で多くの小説の重版を実現させた「けんご」氏を念頭に置いたと思しき発言をツイートして炎上した件。炎上は最終的に豊崎由美氏が(紆余曲折あったとはいえ形の上では真面目に)...
アート&デザイン

内資老舗名門出版社群におけるマーケティングやデザインの不在感

創元から最近単発で出た非なろう系国産ハイファンタジーを読み進めている。発売直後に買って初速にも貢献したはずなので、ストレートな感想を書くくらいはゆるされるだろう。作者はSF畑のベテラン。上橋菜穂子作品に風の谷のナウシカと戦闘妖精雪風(1作目...
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日本ファンタジーノベル大賞とブランディングとKADOKAWA無双

最初に2026年時点での結論を書いておきます。「ファンタジーノベル大賞は後宮もの以外の中華ファンタジーか日本が舞台のものでないと勝てません」最初の「後宮小説」以外で中華後宮ものが勝った事例なし。というか中華後宮もので面白いの書けるんならファ...
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山之口洋『オルガニスト』書評。SFです。

山之口洋『オルガニスト』読了。第10回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。導入部分ものすごく文章上手くて凄いなあと思うんだけど、ドイツ人の大学教員が同僚に送信したメールの書き方が内資大企業の拝承感に溢れていて、ちょっと笑いました。山之口は拝承...
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倉田悠子『黒猫館・続 黒猫館』と富士見ロマン文庫と日本のオタク文化における「メイド」要素の始まりと

星海社公式ツイッターの告知で紙本は完売間近とあったので、取り急ぎ倉田悠子『黒猫館・続 黒猫館』を購入。これはリアタイで読んだかどうかはっきりしない。真っ先にチェックしたのは同時収録の稲葉真弓「私が覆面作家だった頃」。それによると稲葉に「くり...
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スリップストリーム文学短編戦線の絶望的戦況

一昨日は「阿波しらさぎ文学賞」の結果発表だったんだけど(注:私は不参加。その理由を説明するエントリである)、一次通過者とか最終審査まで上がった人とか、それなりに知り合いがいるのですよ。公募で上位に来る人ってある種の「常連」化するので、2年も...